事故現場から逃げた追突犯人の末路

毎年この時期になると思いだすことがあります。親族が帰省の途中で追突事故に遭ってしまったのですが、なんと追突した加害者はそのまま現場から逃げてしまったのです。

ひき逃げ、当て逃げ、のニュースも耳にしますが、人間そうそう悪いことをして、平気でいられるわけがありません。

加害者は現場に戻った

結論から言うと、加害者は現場に戻ることとなりました。というのは、追突事故を起こした後は一度逃げ出したのですが、途中で貸駐車場のフェンスに激突してしまい、そのまま動けなくなってしまったのです。

ドラマなどでは「犯人は現場に戻る」なんて言われています。今回は状況は少し違うものの、フェンスに激突している車を見た人から110番通報がされました。そんなわけで警察がやってきたため、事情を話す羽目になってしまい、現場に戻らざるを得なくなってしまったのです。

後で知ったことですが、事故現場から親族も110番通報をしていたそうで、その時の車の特徴や、車のナンバーを一部覚えていたことも、加害者特定につながったそうです。

刑事裁判

加害者が戻ってきたのはともかくとして、警察はこの事故は悪質であると判断し、結果的に刑事裁判になってしまいました。被害に遭った親族としては、できるだけ早く終わらせたいと思っていたのですが、そうもいかなくなってしまいました。

警察からは、「警察署にもう一度来て、詳しい話を聞かせてください」と言われてしまうし、普段ご縁のなかった「検察庁」からも事情をもう少し聴きたいとかで、何度か電話が来たそうです。たかが追突事故でも、現場から逃げたことが悪質だと判断されてしまったのです。

なお加害者側の弁護士からは「先に少し慰謝料を払いたい」という申し出があったようですが、拒否したそうです。親族も弁護士に依頼していましたが、その弁護士によれば、加害者側からの申し出は「少しでも罪を軽くするための作戦」なのだそうです。

加害者が懲役

さてこの加害者は、結局刑務所に入ることになってしまいました。親族としては「刑務所に入れてほしかったわけではない」と言っていますが、懲役は裁判の判決で決まったことです。

最初に話を聞いた時には、追突で懲役になるなんて…と驚いたものです。同じような事故がすべて懲役になるわけではありませんが、現場から逃げてしまう行為は、悪質とみなされる可能性が高いということなのだと思います。

裁判が終わり、加害者も娑婆に出てからもう5年くらいが経ちますが、毎年この時期になると思いだす出来事です。