今日はお客様との打ち合わせ後、研修会に出席してきました。時間がないので、食事は駅の自動販売機で買ったカニ雑炊。
今回受けたのは、行政書士会主催ではなく、行政書士の有志が開催する勉強会なのですが、人によってはカモにされていると感じるようです。今回は行政書士向けの有料講座についてお話ししたいと思います。
行政書士会の研修ではすべても網羅できない
行政書士向けの研修は、日本行政書士会連合会の「中央研修所」で無料のWEB研修を受講できるほか、各行政書士会でも無料あるいは低価格での研修の受講ができるのですが、すべての研修を中央研修所や行政書士会で網羅できるわけではありません。特定の分野について「もっと学びたい」と思う場合には、さらにお金を出してもっと学んでいくことになります。
また中央研修所や行政書士会の場合、研修をやりたいからと言ってすぐにできるわけではありません。研修を開催するまでは、企画・立案・講師の確保、予算の承認といった手順が欠かせないので、自分の受講したいものや学びたいものがある場合、行政書士会主催のものだけでは、何年も待つ羽目になるかもしれません。
有料コンテンツが高くなるのはなぜ?
当然のことですが、今欲しい知識やノウハウを学ぶため、自分たちで作ってしまおう、という人が出てきました。これは当然の流れであり、行政書士の世界に限ったことではないと思います。自分も含め、その恩恵を受けている行政書士も少なくありません。
また、行政書士会が開催する場合には、研修用の部屋や必要なテキスト作成、経費は、行政書士会から出されるので、費用は比較的安く済みます。しかし、個人や有志でやる場合には、研修会場やテキストの作成などはすべて自分たちで行うことになります。その場合、費用が高くなるのは当然です。有料=カモにしているとは言い切れないと思います。
見分けるのは自己責任
時折指摘されることですが、有志の行う研修には粗悪なものも含まれます。「研修とか言って商材を売りつけようとした」「内容があまりにもお粗末だった」という話もあるので、申し込む前に注意が必要です。確かに気の毒な話ですが、最終決定は自分でしなければいけませんどんな研修を申し込むか、ということも当然に含まれるのではないでしょうか?
そしてもう一つ、「自分に合わなかった」という理由で「あの研修はダメ」とも言えません。よく考えて決めることはもちろんですが、まわりの行政書士との情報交換や情報共有をすれば、「変な有料講座に騙された」というリスクは減らせるはずです。