むち打ちで後遺障害を獲得するためのポイント

今回は、特によく見かける、むち打ちで、後遺障害を獲得するためのポイントについてご紹介いたします。

後遺障害等級を獲得するメリット

後遺障害等級を獲得するメリットは、何より慰謝料が増額するという点にあります。

たとえば、同じむち打ちのケースでも、後遺障害の14級が付けば、それだけで自賠責から75万円という金額が上乗せされます。

後遺障害等級が認定されない、いわゆる非該当のケースと比較すると、後遺障害14級が認定されるかされないかだけで、最終的な受取金額に100万円近くの差が出る場合もあります。

そういう意味で、後遺障害等級は、獲得できる見込みがあるのであれば、是非とも、獲得を目指すべきといえます。

後遺障害を獲得するためのポイント

事故後、早い段階でレントゲン、MRIを撮影してもらう

後遺障害の認定にあたっては、画像所見が一番重視されます。

簡単にいうと、レントゲンやMRIで神経症状の根拠となるような画像が認められれば、後遺障害が認定されやすいですし、認められなければ認定されにくい、というのが一般論です。

そして、レントゲンやMRIを撮影する時期は事故直後が望ましいです。

なぜなら、事故から時間が経過してしまうと、仮にレントゲンやMRIで神経症状の根拠となるような画像が認められたとしても、それが事故によってそうなったのか、自然経過としてそうなったのかが分かりにくくなってしまうからです。

また、レントゲンは骨しか映らないので、特にむち打ちなどの神経症状の場合には、MRIも撮影してもらっておいた方が良いです。

MRIの費用は1万円など高額ですから、相手方の保険会社が治療費等の負担をしている間に撮影しておくことが勧められます。

頑張って定期的に通院する

また、定期的な通院も大事です。

たとえば、通院に1か月くらいの期間が空いてしまうと、「本当に後遺障害が残るような怪我なのか」という疑いが出るからか、後遺障害が認定されにくいです。

逆に、定期的に通院を継続しているケースでは、画像所見がなかったとしても、「通院経過に照らせば」というような形で、後遺障害14級が認定されるケースが散見されます。

そういった意味で、頑張って定期的に通院することが大事です。

なるべく詳しく後遺障害診断書を書いてもらう

自賠責保険では、後遺障害申請をする際、定型の後遺障害診断書をお医者さんに書いてもらい、提出することが必要です。

後遺障害の認定にあたっては、この後遺障害診断書が極めて重要ですから、お医者様には、なるべく詳しく後遺障害診断書を書いてもらうことがオススメです。

後遺障害診断書には、他覚所見(画像や検査の結果から分かる見解)と、自覚症状(患者様の主観的な訴え)を記載する欄がありますが、特に他覚所見が重要です。

お医者様には頼みにくいかもしれませんが、「できる限り詳しくお願いします!」と頼んでみましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

冒頭でご説明しましたとおり、後遺障害が認定されるかどうかは最終的な賠償額に大きく影響します。

皆様の助けになれば幸いです。

以上